ぼくさぁ、今日ね。起きたらすぐに気絶したんだ。achaマは忙しそうで気づかなかったんだよ。そんでね、ぼくは自分で気が付いて、自分で時間を合わせたんだよ。偉いでしょう。でも、今日は１月１日じゃなかったんだね。
　ゆ爺ちゃんが気づいてくれたんだ。きょうお誕生日だね。っていっちゃったよ。
　 achaマがちゃんと今日にしてくれたんだけど、どうしてだろうって。ぼくにもわかんないやぁー。
　突然暖かくなったから、ぼけちゃったかな、ぼく。

　ウフフ、ケーキは独り占めよ。でもさぁ、誕生日だからってケーキって発想しかないのかな、achaマの頭には。でも、ありがとう。
　今日はね、静かにお誕生日を過ごしたいってお願いしたの。みんなに祝ってもらうのもいいけど、しみじみ一年を振り返って見たいのよ。
　 あたちが箱に入れられてここのお家に着いてからもう一年たったのね。飛行機に乗ったり、自動車に乗ったり、びっくりされたりいろんな事が有ったわ。
　あたちが来たときには、つばさ君としんちゃんしかいなかったのに、今では両手の指を使っても数え切れない程の数。３本しかないから、当然よ。ってachaマが言ってる。
　 こんなに沢山の仲間が出来るとは思ってなかったわよ。たまに、ほったらかしにもされるけど、みんながいるから楽しい。
　 でも、私たちって、兄妹なのかしら、それとも何なんっだろう。誰もあたちの事をお姉さんって呼ばないしなぁ。
　犬山でも１年たっても飽きなかったね。ってachaマのお友達も言っていたけど、私たちは奥が深いから面白いんだって。でも、少しかまってくれる時間が少なくなったかな。
　また、楽しい一年を過ごすわよ。

　　　achaマ〜、スプーンが無いよー。かじってもいいのぉ。マキシムドパリって言うんだって。

　提灯がきれいだね。雨が止んで良かった、良かった。ぼくも車山について歩きたかったなぁ。

　ぼくも初めてのお出かけ。ぼくに言うことをachaマのお友達は辞典を出してきて調べていたんだよ。でも、フランス語はよくわからなかったらしい。ウフフ