谷中七福神巡りNO2

 長安寺方向へ戻り、布袋尊へ向かう。長安寺の前を右に曲がり細い道を歩き、夕焼け段々なる階段を下り、飴屋の所を右に曲がる。その先に富士見坂の標識。富士山大好きな私は迷わずに坂を登ってみる。登りながらここか。ここだったのか。何年か前に東京から見える富士山の景色が一つ消える。ってテレビでやっていた。マンションが建つと、見えていた富士山が見えなくなってしまうと。今日は天気がいいので、富士山の右側がちゃんと見えていた。うーん、でもこの写真では確認できないですね。
 全景が見えていたときはきっといい雰囲気だっただろう。ここの坂の雰囲気もいい。

 富士見坂を元に戻って左に曲がると、すぐに布袋尊。時間も10時を過ぎたせいか、参拝者が増えてきた。ここらは、道も狭く塀などがあり、突然福絵を持った人たちが現れて、吸い込まれるように入っていく姿が何とも不思議に感じるのでした。そういう私も、坂から降りてきて、ヒョイッと修性院の中に消えた1人である。
 ここも本堂に上がり、布袋尊をお参りすることが出来る。あら、大きい。そして、なんとおおらかな笑顔なんだろう。こっちまで思わずほほえんでしまう。本堂は昨年建て直したばかりと言っていました。
 ここでも、ウォーキング協会のお三方が38枚の福絵を持ってやって来た。他の人たちはどこを歩いているのでしょうか。谷中の墓地の中で多少の人にすれ違っただけ。あれだけの人が同じように歩いていたら、お寺に人があふれてしまうので、いろいろなコースを取っているのかな。あの自転車おじさんとはもう会わないなぁ。

 布袋尊を出て右に行けば、すぐに恵比寿さま。本堂の扉が数十センチだけ開いていて、そこからお参りしました。人間不思議なもので、手を合わせると言う行為はなにか心を落ち着かせるものです。手と手を合わせて幸せ。なんて有りましたが、普段の生活で一瞬でも手を合わせて何かを思ったり、無の気持ちになれれば、気も落ち着くし、心も静かになるのかも知れない。
 今日は、家族連れやグループで回られている方が多い。天気もいいし、いい散歩日和。しかし、風が強くなってきた。

 20分くらい下町の住宅街や商店街を歩いて、福禄寿にたどり着いた。
 しかし、不安な20分だった。なかなかたどり着けなく、ずいぶん手前でそろいの法被を着た人たちに出会ってからは、七福神巡りらしき人とすれ違わない。道を間違えたんだろうか。と、一抹の不安を抱きながら歩いていると、もうすぐ田端駅だ。と思ったところで、東覚寺の案内。ここも七福神の旗がなびいているわけではないので、通り越してしまいそうだった。浅草では、ずいぶん手前から旗がなびいていて、あのあたりだ。と確認できたのだが、谷中では3ヶ所くらいしか、旗はなかった。

 ここで最後。お庭が有るというので、見に行くと、なかなかの庭。池有り、山有り。七福神さんもすべて揃っていました。そして、桜も咲いていた。ここにはトイレが有りました。
 福絵に御朱印をいただいたら、毎年お正月に飾っても言いそうです。汚れるまで出してください。と社務所の方が言われていました。
 社務所のテレビが、箱根駅伝を写している。そうだ、沿道応援に行こう。と田端駅に向かう。品川ではまだ一時間くらい有るというので、大森で選手を待ったのである。今日もよく歩いた。

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